脳の変化が幸せに及ぼす影響

脳の変化が幸せに及ぼす影響はあります。

神経可塑性と呼ばれる性質があるために脳は経験や訓練で変化します。

記憶や学習ができるのも可塑性のおかげです。

心を変えれば脳がかわるという考えは神経可塑性が前提です。

脳が変化しうるという事実はこうした変容のメカニズムを表しているのです。

脳内のどのような活動により、特定の人が他の人より幸せになるのでしようか。

幸福感など肯定的な感情は神経回路の活動に関係します。

左前頭葉前部の特定部分は人により活性化のしかたが異なり、それが幸福感と深く関係しています。

前頭前野の活性化レベルが異なれば幸福の質も異なってくるのです。

左前頭前野が活発な人々は熱狂など強い感情を抱きやすいいわれ、活動的な取り組みや目標あるいは行動をします。

脳の別の部位も関係していますけど、脳を鍛えて幸せにはなれます。脳を鍛えて幸せになることは可能です。

幸福感のような感情は訓練の賜物のだといえます。

感情や心理状態の獲得は身体能力の獲得とは異なると思われがちです。

半年の訓練では運動能力は長続きしません。

幸福感の獲得も肉体の鍛錬と同様なのです。習慣の改善で脳も変わることがわかってきました。

幸せをもたらす思考と感情、行動の習慣により幸せ度は上がります。

人間の脳は生存のため危険を探るよう進化してきました。不幸の兆しに敏感になるネガティブデバイスです。

ストレスが脳に与える影響です。

脳の偏桃体と海馬はいわば回路です。海馬は経験の前後関係を記録します。

偏桃体は脳の他の部分に信号を送り危険を知らせます。警報装置のようなものです。

その偏桃体を海馬が鎮めるのです。

慢性的なストレスの悪影響は二つです。

まず、偏桃体を敏感にすること、激しい環境で生きるには警戒が要するからです。

しかし、今日のストレスの原因は停滞や怒りです。

慢性的にストレスを感じていれば、偏桃体が敏感になり、ストレス関連ホルモンコルチゾールが警報装置である偏桃体をさらに敏感にし、海馬を弱めて萎縮させ、偏桃体を鎮められなくなります。

自分の経験や経験に対する対処が幸せと生体機能に深く関わる器官を変えてしまうのです。

ストレスなどを受け続けると脳内に不幸感が生まれ、体にも悪いのです。

幸せと不幸せの生理的仕組みがあります。脳のこの部分に感情が宿るというのは単純化しすぎです。かつて、感情を制御すると考えられていた物質が体の部分でも見つかったからです。

免疫系の内臓をはじめ全身で見つかったのです。この感情分子には感情の分子としての特徴がいくつもの備わっていました。

進化の過程ではほとんど変わることが無く単純な生物にも同じ構造の分子があります。

幸せなときは、脳と体をポジティブな物質が満たし活力があふれます。

ですから心身に幸せを生み、行動を起こせば状況によらず幸せになれます。

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自分を変えたいと思うときはどんなときでしょうか。 生きることが楽しいければ、あえて自分を変えようとは思いません。 むしろ、今の自分に満足しています。満足は自ら積極的に生きているときに得られるものです。 そうして考えてみると、もっと積極的に自分を出したいと思ったときは、自分自身の気持ちの変化の現れではないでしょうか。 つまり、今まで自分を抑えて生きてきたことからの脱皮宣言のようなものです。

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