幸せは習慣づけの問題です。
第一は自分の幸せに責任をもつこと。被害者意識は禁物です。
責任転嫁とは自分の幸福への責任放棄です。責任を持てない自分の代わりに他人に権限と責任を譲るのです。
短期的には有効な対処法です。
自動車事故に遭って直後に相手の責任にするのは有効です。
問題はどれだけ続くかです。
長期的に有効な他の対処法と同様、責任転嫁も交感神経を刺激し、肉体を消耗させ感情に結びつく心の習慣が出来てしまいます。
恨みが怒りを生み、怒りは別の変化を生み視野が狭まり、対処への恐れや無力感を抱くようになります。
対象を思い出すと、怒りや恨みが呼び起こされ、そうした感情抜きには対象を見られません。
良い人生を送るには物事への対処が必要です。
恨むのは対処できないからです。
許すほうがずっと良いでしょう。
他者への恨みを例えると、「今の自分の幸福は6だが未来は8だ」そう言うのと同じで損をしているのです。
視野を変えることも幸せ度の引き上げの方法です。
人生で何が起きても対処には責任を持てます。困難や悲劇に直面しても大きな心の安らぎを得る選択ができるのです。
自立し自分の幸せに責任を持つため、人生の変わるような経験をすれば、様々な事柄に対する感謝が深まり、そうゆ気持ちを抱かない日々がなくなります。
不幸せになるような出来事があれば、犠牲者にはならないと決意した、あの時の気持ちに立ち返ります。
気持ちは自分で決めます。
運の悪い時に、嫌な気持ちで過ごし続けるのも気持ちを切り替えるのも自分次第なのです。
周囲のポジティブなことを探すと問題がとるに足りない事に思えてくるのです。
人生では望ましくないことも起きます。
問題はどう対処するかです。
生き方の枠組みを変えること、単純な発想の転換に大きな力があるのです。被害者意識を捨て、問題解決策を探って変わるようにしましょう。
幸せとは悲しみの不在でも架空の概念でもありません。
計測不可能な心理状態なのです。
私たちの習慣的経験は脳と心臓、生体物質の状態に対応していきます。
脳の可塑性の次は感情と幸せを探りましょう。
感情が脳や心拍、生体組織に与える影響は私たちの幸せを左右します。
私たちの心臓は脳の機能全般や感情や感覚の中枢です。
昔の人は知っていました。ある種の感情状態の時には、心臓はストレス反応などに関与します。
ネガティブな感情で心臓が反応に加わり、自分の危険な状況の認識を強めます。
これがこの反応です。
心が心臓に宿ると昔の人は思っていました。エンドルフィンが発見されて間もなく、人々はある事実に驚きました。
心臓に大量のエンドルフィンがあったのです。
心臓には感情の分子がそろっていたのです。体の中心だから不思議ではありません。
心臓からくる感情は頭の感情より楽しく、リラックスさせてくれ心を落ち着かせるという研究もあります。
ストレスやくつろぎは体に反映します。
その記録は心拍変動の計測で行えます。心拍の揺らぎのデータです。
心拍変動とは、自律神経の二種類の神経、交感神経と副交感神経のそれぞれの働きの差異や関係性を示します。
心拍変動の安定時は副交感神経が優位になり、美しいものや素晴らしいものに心を開かせます。
心拍変動が不安定な時は、交感神経つまりストレス反応が優位になり、ポジティブな経験が妨げられます。
つまり心拍変動とは、神経のどの側面が強いのかの指数です。心臓におけるもっとも重要な神経は迷走神経です。
これは脳の島皮質(とうひしつ)と呼ばれる部位とつながります。
心臓とポジティブな感情を共有する島皮質と前帯状皮質は副交感神経で心臓とつながっています。
心拍は不規則で一貫性のない鼓動です。整然と鼓動する場合もあります。
心拍の規則的な変動パターンは物理学的に言えば「コヒーレントな」波形です。
愛や感謝を感じると心臓のリズムは安定します。怒りやストレスを感じると不安定になります。
人体にはエンドルフィンやセロトニン、ドーパミンなど幸せの物質が大量に貯蔵されています。
食事、呼吸、休息などの行動や顔の表情で、快感物質が吸収され健康になれるのです。
免疫系の活性化や停滞を決めるのはその人の幸せレベルです。
免疫系は病気に抵抗するだけでなく、肉体のすべての細胞を再生させます。
幸せな人は全ての細胞を再生させます。
幸せな人は強い免疫も持ちますが逆も同じです。ストレスや不幸を感じれば健康が損なわれます。
ストレスホルモンは心拍を速めて免疫系や内分泌系から血液を奪います。肉体と精神の健康に悪い状況です。
そこで副交感神経を刺激し強化するのです。
たとえば吐く息への集中です。副交感神経と関わるからです。
息に集中し、副交感神経を活発にします。体をリラックスさせても副交感神経は活性化します。
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